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172 円(税込)
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岡山県倉敷市の山奥で、ひっそりと織機を動かし続けている織物工場があります。 明治32年創業の<石井織物>、現在は3代目である石井八重蔵さんがほぼお一人でされています。 昭和40年台から約50年使い続けている貴重なシャトル織機で織り続けています。 「着るものは生きる基本、必需品をつくる」と語る八重蔵さん。 昔は、平織は白衣、綾織は学生服に使われ、重宝がられました。 現代では化学繊維が普及し、そういったものに使われることはほとんどありません。 綿織物も革新織機の登場で格段に量産スピードが上がりました。 それでも、シャトル織機でぼつぼつと織られるこの生地には、量産品には代えがたい魅力があります。 ゆっくりさが生む表面の凹凸感、生かして使いきれる美しい生地耳。 「こゆこと言うたら笑られるけど…生地の耳はイヤリングなんよ」と八重蔵さんは言いました。 こちらの商品は八重蔵さんの平織(タッサ―)を 同じく岡山県倉敷市の「浦上染料店」さんが染めたものです。 染めは反応染料という化学染料を使用していますが、 一反ずつ染めては広げ…を繰り返していますので、どことなく温かみのある色合いです。 自然なしわ感もあります。 私はこの平織でメンズシャツやパンツを縫ってみましたが、非常に扱いやすく、 施したことが素直に表れてくれる正直な生地だなと感じました。 シーチングよりも密度があり、透けもありません。 シャツやパンツにおすすめです。 「人を助けて、自分も助かる、共存の時代にならんといけんよな」 この生地を使い、必要な誰かに届けたいと思っています。